お米の保存方法

お米は日本の食卓に欠かせない主食ですが、その保存方法によって風味や品質が大きく左右されます。白米と玄米の種類に応じた最適な保存方法を解説します。さらに、常温や冷蔵、冷凍を使った保存方法、季節ごとの注意点などもありますのでご覧ください。保存方法をマスターすることで、栄養価を保ちながらお米をおいしくいただくための知識を深めることができます。正しい保存方法を学べば、無駄なくお米を使いきることができ、家庭での食品ロスも減らせますので、ぜひ参考にしてみてください。

白米の場合

常温保存

  • 真夏の場合保管期間 1か月程度
  • 真冬の場合保管期間 2か月程度

冷蔵保存

  • 真夏の場合保管期間 3か月程度
  • 真冬の場合保管期間 3か月程度

保管方法

  • 白米は精米によってぬかや胚芽が除去されていますが、それでも劣化の原因となる酸化しやすい油分が含まれています。そのため湿気と直射日光を避けることが重要です。開封後は密閉容器に移し、風通しの良い涼しい場所で保存してください。気温の高い夏場などは、冷蔵庫での保存も選択肢に入ります。ただし、冷蔵庫内での乾燥を防ぐためにも、密閉性に優れた容器を選びましょう。

玄米の保存方法

常温保存

  • 真夏の場合保管期間 1.5か月程度
  • 真冬の場合保管期間 2.5か月程度

冷蔵保存

  • 真夏の場合保管期間 3か月程度
  • 真冬の場合保管期間 3か月程度

保管方法

  • 玄米は栄養価が高く、健康志向の方に人気です。米ぬかと呼ばれる胚芽と果皮に覆われてるため、保存期間が精米より若干長くなります。低温での密閉保存が推奨され、冷蔵庫での保存が一般的です。密閉容器を使うことで、湿気を防ぎ、ニオイが移るのを防ぎます。消費期限を少しでも延ばすためには、購入後できるだけ早く使い切ることを心掛けてください。

おススメの保管方法

米袋のままの保管はよくない

  • 先ほどもお伝えしたように、お米の袋には、袋の破裂や荷崩れを防ぐための空気孔が複数開いています。そのため、お米を袋のまま保存するのはよくありません。お米が空気に触れて酸化すると劣化が早くなるだけでなく、カビや虫を発生させやすくなります。お米を長持ちさせて、最後までおいしく食べるには、密閉できる保存容器に入れて保存するのがおすすめです。
  • 新しいお米を購入したら、すぐにジップロックなどのファスナー付きのプラスチックバッグやペットボトルの空き容器などのプラスチック製密閉容器に移し替えましょう。どうしても袋のまま保存する場合は、輪ゴムなどで袋の口をしっかりと留め、袋ごと大きめのタッパーなどに入れるようにしましょう。密閉した容器に入れることで、虫の侵入を防ぐことにもつながります。虫除けには、市販されている「お米用虫除け」や「唐辛子」などを一緒に入れるのも効果的です。

炊飯後のお米の保管

おススメは冷凍保存

  • 炊いた後のごはんの保存方法で最適なのは「冷凍」です。できれば、炊き上がり後すぐに、ラップに包むか冷凍ごはん専用容器に入れ、冷凍保存するのがおすすめです。炊き上がってすぐに保存することで、ごはんの水分の蒸発を防ぎ、温め直した時も炊きたてのようなふわふわごはんを食べられます。冷めてからだと、水分が蒸発してごはんが硬くなってしまうので、レンジで温めても炊き立てのようには戻らないのです。また、ごはんを冷凍保存するときは、ラップや容器に均一の厚みになるように入れるのもポイントです!厚みを一定にすることで、解凍する時の温まりムラがなくなります。以上のことに気を付けるだけで解凍後のご飯のおいしさが変わりますよ!